50代になってから「少し収入を増やしたい」「もう一度仕事を始めたい」と思っても、何から探せばいいのか分からないことがあります。
若い頃のように、とにかく求人へ応募すればいいという話でもありません。体力、家族の予定、これまでの仕事のブランク、今後どのくらい働きたいのか。考えることが多くなります。
一方で、50代だから仕事の選択肢が少ないとも限りません。
最近は、短時間勤務、在宅ワーク、業務委託、スキマ時間を使う仕事など、働き方そのものがかなり増えています。特別な資格や長い職歴がなくても、これまで生活の中で身につけてきた経験を仕事にできるものもあります。
大切なのは、「50代でもできる仕事」を探すことではありません。
自分が今後も無理なく続けられて、働いた分がきちんと収入につながる仕事を選ぶことです。
この記事では、50代女性が副業や仕事を探すときに、最初に確認しておきたい基準をまとめます。
1.収入だけでなく「実際に使う時間」で考える
求人を見ると、まず時給や報酬額が目に入ります。
もちろん金額は重要ですが、50代から仕事を選ぶ場合、「その仕事に実際何時間使うのか」も同じくらい重要です。
たとえば時給1,500円の仕事でも、往復2時間の移動が必要なら、実際に仕事へ使う時間はかなり長くなります。
逆に、1回3時間だけ働ける仕事や、自宅で完結する仕事なら、多少時給が低くても続けやすい場合があります。
仕事を選ぶときは、
・実際に働く時間
・通勤や移動時間
・準備時間
・仕事後に必要な事務作業
まで含めて考えてみてください。
「時給が高い仕事」よりも、「自分の時間をあまり奪わずに収入になる仕事」のほうが、結果的に長く続くことがあります。
特に、まとまった勤務時間を取りにくい人には、1回数時間から働ける仕事も選択肢になります。家事代行などは、その代表的な働き方の一つです。
→【関連記事】50代から家事代行の仕事はできる?未経験でも始められる働き方を調べました
2.体力を使う仕事か、頭を使う仕事かを確認する
50代になると、自分の得意不得意だけでなく、体力との相性も無視できません。
立ち仕事が苦にならない人もいれば、数時間立っているだけでかなり疲れる人もいます。
逆に、パソコン作業なら何時間でもできるという人もいれば、画面を見続ける仕事のほうが負担になる人もいます。
仕事を探すときには、「自分は何ができるか」だけではなく、「何なら疲れにくいか」も考えてみると選びやすくなります。
掃除、料理、介護、販売、軽作業などは比較的体を使う仕事です。一方、ライティング、データ入力、オンライン事務、SNS運用などは、パソコンやスマートフォンを使う時間が長くなります。
同じ3時間働くとしても、疲れ方はかなり違います。
自分が続けやすい仕事を探すなら、「できる仕事」より「無理なくできる仕事」を選ぶことが重要です。
3.これまでの生活経験がそのまま使えるかを見る
50代になると、「特別な資格がない」「長く専業主婦だったから職歴がない」と考えてしまう人もいます。
けれど、実際には生活の中でかなり多くのことを経験しています。
料理、掃除、整理収納、子育て、介護、家計管理、人とのやり取り、予定管理。
仕事として意識していなかっただけで、他の人から見れば十分スキルになるものがあります。
たとえば家事代行では、日常的に行っている料理や掃除そのものが仕事になります。
接客経験があれば、人と話す仕事に生かせます。
文章を書くことが苦にならない人なら、ライティングやSNS投稿作成などの仕事もあります。
仕事探しでは、「資格を取らなければ働けない」と考える前に、「今まで普通にやってきたことの中で、お金になるものはないか」を一度探してみるのがおすすめです。
特に、料理や掃除を日常的にしてきた人の場合、「家事は仕事の経験に入らない」と最初から除外しないほうがいいでしょう。家事そのものをサービスとして提供する働き方もあります。
→【関連記事】家事を仕事にするといくらになる?家事代行の仕事内容と報酬を調査
4.最初から週5日を目指さなくていい
仕事を再開するときに、いきなりフルタイム勤務を考える必要はありません。
むしろ、長く仕事から離れていた場合は、最初は小さく始めたほうが続きやすくなります。
週1日だけ。
1日3時間だけ。
月に数回だけ。
こうした働き方でも、収入を作れる仕事はあります。
特に副業や業務委託の場合、自分で仕事量を調整できるものも少なくありません。
50代から仕事を始める場合、「どの仕事を選ぶか」だけではなく、「どのくらい働くか」も自分で設計するという考え方が大切です。
まず小さく始めて、慣れてきたら仕事量を増やす。このほうが、体力的にも精神的にも負担が少なくなります。
「週5日は難しいけれど、週1回なら働いてみたい」という人は、短時間・単発型の仕事から探すと選択肢が増えます。
5.初期費用が高い副業には注意する
副業を探していると、「最初に教材を買う」「高額な講座へ参加する」「専用ツールを契約する」といった話が出てくることがあります。
もちろん、必要な学習や道具にお金を使うこと自体が悪いわけではありません。
ただし、まだ一円も稼いでいない段階で、大きなお金を使う副業は慎重に判断したほうがいいでしょう。
できれば最初は、
・登録無料
・初期費用がほとんどかからない
・自分の持っているスマートフォンやパソコンで始められる
・働いた分だけ報酬が発生する
という仕事から試すほうが安全です。
実際に少し働いてみて、「これは自分に向いている」と分かってから、必要な資格や道具へお金を使えばいいのです。
副業では「いくら稼げるか」だけでなく、「稼ぐ前にいくら払う必要があるのか」も必ず確認してください。
6.「いつお金になるか」も確認する
副業には、大きく分けて二つあります。
すぐ収入になりやすい仕事と、収入になるまで時間がかかる仕事です。
たとえば家事代行、アルバイト、単発業務などは、実際に働けば比較的早く報酬につながります。
一方、ブログ、YouTube、SNS、アフィリエイトなどは、収入になるまで数か月以上かかることもあります。
どちらが良い悪いということではありません。
重要なのは、自分が今どちらを必要としているのかです。
「今月から少し収入を増やしたい」という場合は、すぐ報酬になる仕事を優先する必要があります。
「半年後や1年後の収入源を作りたい」という場合は、ブログやSNSなどを育てる選択肢もあります。
個人的には、
今すぐ収入になる仕事
と、
将来収入になる可能性がある仕事
を両方少しずつ持つ方法が現実的だと考えています。
たとえば短時間の仕事で現金収入を得ながら、空いた時間にブログやSNSを育てる、といった組み合わせです。
→【関連記事】50代から始めるアフィリエイト。すぐ稼げないからこそ知っておきたいこと
7.自分で仕事量を調整できるかを見る
50代になると、仕事以外の予定が突然増えることがあります。
家族の予定、親のこと、自分自身の都合。
そのため、仕事を選ぶ際には、
・勤務日を自分で選べるか
・仕事量を減らせるか
・一定期間休めるか
・再開しやすいか
といった点も確認しておくと安心です。
業務委託や単発仕事、在宅ワークなどには、自分で仕事量を調整しやすいものがあります。
ただし、自由度が高い仕事ほど、自分で仕事を探したり、予定を管理したりする必要もあります。
「自由に働ける」という言葉だけで判断せず、自分に合った働き方かどうかまで確認してください。
8.その仕事を1年続けたとき、何が残るかを考える
これは副業を選ぶときに、意外と重要な基準です。
1年間働いたあとに、「働いた分のお金だけが残る仕事」もあれば、「経験やスキルが残る仕事」もあります。
たとえば家事代行を続ければ、家事スキルや接客経験、レビュー実績が積み上がります。
ライティングを続ければ、記事や実績が残ります。
SNS運用を続ければ、フォロワーや投稿データが蓄積します。
ブログなら記事そのものが残ります。
今すぐの収入ももちろん大切ですが、「1年後に、この仕事を続けた自分は何を持っているか」を考えてみると、長期的に良い仕事を選びやすくなります。
では、50代女性にはどんな仕事がある?
ここまでの条件を当てはめてみると、50代女性が比較的検討しやすい仕事にはいくつかの種類があります。
たとえば、
・家事代行
・在宅ライティング
・オンライン事務
・短時間パート
・単発・スキマワーク
・販売、接客
・SNS運用補助
・ブログ、アフィリエイト
などです。
この中でも、「特別な資格がない」「長いブランクがある」「週5日は働けない」という人でも検討しやすいのが、家事代行のように、これまでの生活経験をそのまま使える仕事です。
実際にどのくらいの時間働くのか、未経験でも応募できるのか、どんな条件があるのかについては、別の記事で詳しく調べています。
→【詳しく見る】50代から家事代行の仕事はできる?未経験でも始められる働き方を調べました
50代からの仕事探しは「小さく試す」でいい
50代から新しい仕事や副業を始めるとき、最初から正解を選ぶ必要はありません。
むしろ、「これは自分に合うかな」と思ったものを、小さく試してみるくらいでいいと思います。
1日だけ。
週1回だけ。
1か月だけ。
やってみて違うと思えば、別の仕事を探せばいい。
今は、正社員かパートかという二択ではなく、在宅ワーク、業務委託、短時間勤務、単発仕事、家事代行、オンライン業務、SNSやブログを使った収益化など、働き方そのものが増えています。
大切なのは、世間一般で「おすすめ」と言われている仕事を選ぶことではありません。
自分の生活を壊さず、無理なく続けられて、働いた分がきちんと収入につながる仕事を見つけることです。
まずは、
「1週間に何時間なら使えるか」
「月にいくら増えたら助かるか」
「体を使う仕事とパソコン仕事、どちらが楽か」
この三つを書き出してみてください。
そして、「家事ならできる」「週に数時間なら外で働ける」という人は、家事代行という働き方も一度見てみる価値があります。
→【次の記事】50代から家事代行の仕事はできる?未経験でも始められる働き方を調べました
このサイトでは、50代から始められる仕事や副業について、「本当に応募できるのか」「いくらになるのか」「どんな人に向いているのか」まで確認しながら紹介していきます。