「50代から新しい仕事を探す」となると、仕事内容より先に気になるのが年齢です。
未経験でも大丈夫なのか。今から始めても遅くないのか。体力的に続けられるのか。
そこで今回調べてみたのが、家事代行の仕事です。
家事代行というと、「掃除のプロじゃないと無理なのでは?」「料理も掃除も全部できないといけないのでは?」と思っていましたが、実際の募集内容を見てみると、少しイメージが違いました。
結論からいうと、50代・未経験から応募できる家事代行の仕事はあります。
ただし、「普段やっている家事だから簡単」と考えてしまうのも違います。人の家に入って仕事をする以上、向き不向きや、応募前に確認しておきたい条件があります。
今回は、50代から家事代行で働くことを考えたときに、まず知っておきたいことを整理します。
家事代行って、そもそも何をする仕事?
家事代行は、お客様の自宅を訪問して、日常的な家事を代わりに行う仕事です。
たとえば、こんな仕事があります。
- 掃除機がけ
- 床の拭き掃除
- キッチンやお風呂、トイレなどの掃除
- 洗濯
- 片づけ
- 食器洗い
- アイロンがけ
- 料理や作り置き
ここで少し勘違いしやすいのですが、家事代行とハウスクリーニングは別の仕事です。
エアコンを分解して洗浄する、特殊な機械を使って頑固な汚れを落とす、といった専門的な清掃をするのがハウスクリーニング。
家事代行は基本的に、一般家庭で日常的に行われている家事を代行します。
もちろん仕事として行う以上、自己流で適当に掃除すればいいわけではありませんが、「特殊な清掃技術を持っていないから応募できない」という仕事ではありません。
50代・未経験でも家事代行を始められる?
ここが一番気になったところです。
実際に家事代行会社の募集を調べてみると、未経験から応募できる会社があります。
さらに、年齢の上限を設けず、50代・60代以上のスタッフが実際に働いている会社もあります。
つまり、「50代だから家事代行の仕事はもう遅い」ということではなさそうです。
むしろこの仕事では、これまで普通にやってきた家事経験が役立つ場面があります。
掃除や洗濯そのものだけではありません。
「この順番でやったほうが早い」「ここは先に片づけてから掃除したほうがいい」といった段取りも、長年家事をしている人なら自然に身についていることがあります。
資格や職歴だけでは測りにくい、こうした生活経験を使える仕事なのは、50代にとって興味深いところです。
料理が苦手でも働ける?
これも会社によります。
家事代行という言葉だけを見ると、掃除も洗濯も料理も全部できなければいけないように感じますが、実際には掃除を中心に担当する案件や、逆に料理を中心に担当する案件を用意している会社もあります。
料理が苦手だから家事代行そのものを諦める必要はありません。
応募するときには、「どの家事を担当するのか」「苦手な作業を避けられるのか」を確認したほうがよさそうです。
短時間から働ける仕事もある
50代になると、「週5日、朝から夕方まで」という働き方だけが選択肢ではなくなります。
親のこと、自分の体調、家のこと、すでにしている仕事など、生活の中にいろいろな予定があります。
家事代行には、1回数時間、週に数回といった働き方ができる募集もあります。
そのため、いきなりフルタイムで仕事を始めるのは難しいけれど、週に数時間なら働けるという人には検討しやすい仕事です。
一方で、短時間勤務の場合は、勤務時間だけでなく移動時間も含めて考える必要があります。
2時間働くために往復で長時間移動することになれば、思っていたより効率が悪くなることもあります。
「自宅からどのくらいの範囲で仕事を紹介してもらえるのか」は、時給と同じくらい確認しておきたい条件です。
「家でいつもやっていること」と「仕事としての家事」は違う
ここはかなり大事だと思います。
普段から掃除や料理をしているからといって、家事代行の仕事が必ず楽とは限りません。
自宅なら、「今日は疲れたから掃除は明日にしよう」ができます。
仕事ではそうはいきません。
決められた時間の中で、依頼された内容を終わらせる必要があります。
そして、自分の家ではなく他人の家です。
家具や食器、家電など、お客様の所有物を扱います。掃除の仕方にも、それぞれの家庭の希望があります。
技術以前に、確認する、約束を守る、丁寧に扱う、といったことがかなり重要な仕事だと考えたほうがよさそうです。
50代なら体力面も考えておきたい
家事は意外と体を使います。
掃除機をかける。床を拭く。浴室を掃除する。立ったりしゃがんだりする。そこに現場までの移動も加わります。
1回なら問題なくても、それを仕事として何件も続けるとなれば話は別です。
特に最初は、収入だけを見て予定を詰めすぎないほうがよいでしょう。
週1回、短時間などから始めて、「これなら無理なく続けられる」という自分のペースを確認する方法もあります。
知らない人の家に入る仕事でもある
家事代行ならではの特徴が、これです。
仕事場は会社や店舗ではなく、お客様の自宅です。
初めて会う人の家へ一人で行くことに抵抗がある人もいるでしょう。
そのため、応募先を選ぶときには、仕事内容だけでなく会社側のサポート体制も確認したいところです。
たとえば、
- 仕事を始める前に研修があるか
- 初回訪問時の同行があるか
- 仕事中に困ったときの連絡先があるか
- 物を壊してしまった場合の対応はどうなっているか
- お客様とのトラブルを個人だけで対応することにならないか
このあたりは、初めて家事代行の仕事をするなら特に確認しておきたい部分です。
家事代行の求人を見るときに確認したいこと
家事代行の仕事に少し興味が出てきたら、求人を見るときに次の項目を確認してみてください。
- 雇用形態:会社との雇用契約なのか、業務委託なのか
- 給与:時給はいくらか、研修中の給与はどうなるか
- 交通費:支給されるのか、自分で負担するのか
- 勤務時間:最低何時間から働けるのか
- 勤務日数:週何日から応募できるのか
- 勤務地:自宅から近い地域を希望できるのか
- 仕事内容:掃除・料理など担当を選べるのか
- 研修:未経験者向けの研修があるか
- サポート:現場で問題が起きたとき誰に相談できるのか
「時給が高いか」だけで決めるより、このあたりをまとめて見たほうが、実際に働き始めてからのギャップは少なくなります。
実際の募集を調べたら、50代でも応募できる会社があった
では、実際にはどんな募集があるのでしょう。
今回調べた家事代行サービス「キャットハンド」では、2026年9月30日時点で未経験者も応募可能となっており、募集ページには年齢制限なしと明記されています。
勤務についても、週1日・1日2時間から相談できる募集になっています。
ただし、これはあくまで現在の募集条件です。勤務地や勤務時間、仕事内容などが自分に合うかどうかは別に確認する必要があります。
そこで、キャットハンドについては別の記事で、現在の募集内容をもう少し詳しく調べました。
「50代でも本当に応募できるの?」「時給はいくら?」「どんな仕事をするの?」まで確認したい方はこちらです。
50代の仕事探しは「できるか」だけでなく「続けられるか」で考える
家事代行について調べる前は、もっと特殊な仕事だと思っていました。
実際には、未経験から始められる募集もあり、これまでの家事経験を活かせる仕事でもあります。
50代からでも選択肢に入る仕事なのは確かです。
ただ、「応募できる」と「自分に合っている」は同じではありません。
体力、移動時間、働ける曜日、人の家で仕事をすることへの抵抗、希望する収入。
このあたりを考えながら、自分の生活に無理なく組み込めるかを見る必要があります。
まずは実際の募集条件を見て、「これならできそう」「これはちょっと違う」と判断してみる。
50代の仕事探しでは、そのくらいのところから始めてもいいのではないでしょうか。